【感想】ベスト・パートナーになるために

読書

本日ご紹介する本はジョン・グレイ博士の、『ベスト・パートナーになるために』です。

こちらは男女の考え方の違いがまとめられていて、パートナーとのすれ違いに悩んでいる方や、異性の気持ちを理解したい方などに役立つ本です。

男女共におすすめです。

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男女の価値観は全く違う

お互いが根本的にはまったく異なった〝人種〟であることを心得ておかないと、男と女はうまくやっていけない。

男女がそれぞれお互いの違いを心得て、尊重し合えるようになれば、二人の間のトラブルはたちまち減っていくはずである。そもそもは、男が火星人で女は金星人だったことを思い出せば、すべての問題は必ず氷解する。

男女のすれ違いが起きたときにお互いに、「相手の言動の意味が分からない!!」と思ってしまいますが、それはもともと違う星からきた異星人なので当たり前。

すれ違いが起きているときは、お互いがそれを認識することが大事です。

この本では男女それぞれの価値観の違いを心理的、また生物学的な見地から紹介されています。

男女それぞれが相手に求めること

男性:自分が必要とされ、女性が満足しているという実感

彼は、自分の恋している相手の心が満ち足りていると、それがあたかも自分自身のことのように感じられるようになっている。

男性にとって、自分が必要とされないことは、ゆったりとしたペースで死んでいくようなものだ。

女性:「彼に愛され、大切にされている」という実感

女性は、自分がけっして孤独な存在ではないのだということを確信する必要がある。誰かから(とりわけ、特定の異性から)愛され、大切に扱われていると実感したいと痛切に願っているのである。

女性は、行動で示されても不安だから念のため言葉でも確認したい。

しかし『彼女の幸せ=自分の幸せ』な男性にとっては「彼女に満足な幸せを与えられていないのではないか。」と考えてしまい、やるせなくなってしまう。

相手が悩んでいるときにやってしまう間違い

男性:解決策を提案してしまう

女性が自分の悩みや問題について話をすると、男性はほとんど本能的に解決策を押しつけようとしてくる。

彼女が短に〝感情移入〟を望んでいるにもかかわらず、男は彼女が具体的な〝解決策〟を欲しがっていると勘違いしているのだ。

女性:アドバイスや批判をしてしまう

ふつう女子は、頼まれもしないのに男性に対してよけいな口出しをしたり救いの手を差し伸べようとする時、それがいかに相手のプライドを傷つけ、不快感を与えているか、まったくわかっていない。

彼らは、自分がいかなる点においてもエキスパートでありたいと強烈に願っている。

この相手が悩んでいる場面での接し方は、互いに「よかれ」と思ってやっているのですが、結局相手を傷つけてしまっているのがやっかいなところ。

女性は”共感”を求める生き物、男性は”常にヒーローでありたい”生き物であることを心得ておくべき。

ストレスの対処法

男性:何かに集中する

男性はストレスがたまると自分の心の穴の中に引きこもり、問題を解決することに全神経を集中する。そして、そのたった一つの問題の解決に専念するために、他のことは一時的にすべて忘れさってしまう。

女性:しゃべって発散する

彼女自身、不平を口にしたからといって何の解決にもならないということを充分に承知してはいる。しかし、少しでも精神的に救われようと口に出さずにいられない。

女性は、彼が自分の殻にこもっているときは、「それで彼が良くなる。」と信じそっとしておくこと。
男性は、彼女が愚痴を言っているときには余計な口をはさまず、「それで彼女が良くなる。」と信じ聴いてあげること。

男性に対する評価の考え方

男性:一発の大きいことで高得点

えてして男性は、相手の女性のために何か大きなことをしてあげれば点数を稼げると思い込んでしまう。効果なジュエリーをプレゼントしたり、海外旅行へ連れていかないと女は満足しないものだと信じている。

女性:毎日の小さな積み重ねで高得点

女性は、男性の採点をする時に次のような基準で行う。贈り物の大小にかかわらず、一つのことは一点として評価するのだ。一つひとつのプレゼントやちょっとした心づかいが、ほぼ同じ価値を持っている。

女性にとっては、彼からの毎日のちょっとした自分への気配りが、高価なプレゼントを贈られるのと同じくらい幸せなことなのです。

お互いにちょっとした気配りを心がけていきたいですね。

パートナーシップは庭園のようなものである

パートナーとの関係は庭園のようなものである。もし、美しい緑に覆われ、草花が咲き誇るような見事な庭園をつくりあげようと思えば、絶えず豊富な水を与えていなければならない。それと同じように、理想的な二人の関係を築きあげようとすれば、絶えず愛情と思いやりを充分に与えていく必要がある。

素敵な関係を継続させるためにも、忘れずに愛情を注ぎ合っていきましょう。

パートナーシップには四季もある

四季の移り変わりや予期せぬ天候変化に備え、あるいは臨機応変に特別の細やかな心づかいをしていかなければならないのだ。新しい種を蒔く必要もあるし、雑草を取り除く必要もある。同じように、愛の魔術の効果を保ち続けていくためにも、私たちはその四季を理解し、必要としている特別な滋養を与え、心細やかな世話をやきながら理想的なパートナーシップを築きあげていかなければならない。

パートナーとの関係が始まった頃は、「永遠にこのラブラブな関係が続く!」と信じて疑わないものですが、実際にはいろんな変化がありますよね。

そんな変化もあらかじめ予期しておいて、幸せな関係を維持できるようにしたいものです。

おわりに

もともと違う星で生まれた男女が完全に分かり合うのはなかなか難しいこと。

でも、少しでも二人の考え方の違いを理解して、愛する人と幸せに過ごしたいですよね。

そんな理想に近づくコツがたくさん詰まっている本でした。

そして、この本の翻訳をされた大島渚さんのあとがきにも、こんな素敵な言葉がありました。

最後にこの本は「愛情の四季」、「愛情の春夏秋冬」という美しい言葉で終わる。四季が移り変わるように、愛情も移り変わる。そのことを知り、かつ冬の次にまた春が来ることを信じる者だけが愛の成功者になるわけだ。

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それではまた!

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